子宮癌に感謝(SYさん)2018.3

         

病気に感謝し考え方にも変化が

〈先生のご本との出会い〉

2016年秋。長年お教室に通われているOさんより。

時々楽しんでやるのはいいけれど、生活の基盤とすることは絶対に無理だと思っていました。

 

〈始めたきっかけ〉

2017年2月。体調不良で2.3日寝込んだ際に、近所に住む友人Wさんが玄米クリームを作ってくれ、思いのほかおいしく。このままでは病気になるかもしれないと感じたことからこれを機に半断食をスタート。

 このWさんが一か月前に判断時期を始めたころは、食べることの好きな私は、自分には絶対にマクロビオティック食生活は無理だと思っていました。

 

この半断食のあとも、食べすぎたなと思ったらマクロのお食事という感じで、元々玄米は好きもあり、都合よく取り入れる生活でした。動物性たんぱく質も摂っていましたし、デザートビュッフェに行ったり、お菓子も好き、お酒も頂いていました。

 

〈病気の発見とお教室に通うようになったきっかけ〉

2017年8月。家族と肉の食べ放題へ行った夜から消化不良が始まり、後日、腹痛、微熱などの体調不良。痛みのある時は冷や汗をかくほどでしたので、盲腸を疑いました。

クリニックを受診し、腹部エコーにて内科的所見は異常ありませんでしたが、子宮筋腫が大きくなっていることが分かりました。(5か月前受診の人間ドッグの際より数センチ大きくなっていました。)

すぐに婦人科を受診し検査。、腫瘍の成長スピードが速いことから、精密検査を進められ癌研病院にて再検査を行いましたが病理診断をしなくてはわからないということで開腹手術による腫瘍摘出術を受けることになりました。、手術までの一か月強の間に、できることはないかと先生の「食べ物を変えると〜」をじっくりと読み深めました。

 天与の分限を越えたのだな。となぜか妙に納得してしまう自分がいました。

不調を感じてから、前出のOさんに相談をして、先ずは二週間の判断食を開始。その後は、ハッピーマクロビオティックのお食事を作って頂きました。

体調はあまりよくなかったので、けんちん汁はみそ汁の代わりに家族にも食べてもらう一品にして、食事の支度の軽減に協力してもらいました。他は、「自分だけ仕合せに」を実践しました。

恭子注:
よく私は、自分だけ仕合わせに、と言います。
まずは自分が健康にならなければ説得力もありません、、、
家族に押しつけてもまずは自分が健康でなくては、説得力がありません。
「岡田恭子のハッピーマクロビオティック教室」日東書院 参照

前出のWさんも共に判断食生活をしてくれました。お互いの間をマクロ食が行ったり来たりしながらの生活で助けられました。

ショウガシップのお手当も日々、行いました。

そんな中、お教室の講座の流れも何も存じ上げないまま、先生に入院までに先生のところに伺えないものかとメールにて相談をしたところ、お電話を頂きました。

その時の食事の内容、手当、について話を聞いてくださり「あなた、私の教室にたどり着いたのは本当に運がいい。運だけはいいから信じて頑張りなさい!大丈夫よ」とおっしゃってくださいました。お目にかかったこともなく、電話越しでしたが、先生のそのお言葉に本当に力を頂きました。そして、そのお言葉を素直に受け止められた自分がいたことにもご縁を感じました。

 

手術までの間、常に痛みはあり、出血も始まり一見した状態は悪くなっているようにも感じ、体の中で何が起こっているんだろうと思いつつも、できることをやろうと、お食事と手当をつづけました。手術の数日前に、枇杷葉のお灸をしました(これは、20年以上前から生活に取り入れていました)

お食事も変え、ショウガシップの手当ても続けていたので、効き目があったのではないかと私は思っています。その日を境に出血が止まりました。

恭子式マクロのお食事を徹底してから一か月ちょっと経った頃のことです。

 

病気が分かって手術までの約一か月半。半断食から始まり食するものはハッピーのお食事のみで、砂糖も動物性たんぱく質も一切摂取しませんでした。お陰様で術後の傷出血もほとんどなく、過去の二度の帝王切開の時よりも年齢も重ねていますが、傷の治りはよかったと思います。

恭子注:
私も虚弱体質だった時代に、帝王切開の傷跡が治りにくかったことを憶えています。
身体の自然治癒力があれば傷の治りも早いと言うことですね。

 

初回のお教室は退院の翌日でしたので、二回目からは何とか伺いたいということで、申し込みをさせていただき、その日を楽しみに入院中も流動食から通常食に切り替わったら家族に作ってもらったけんちん汁とレトルトの雑穀玄米を頂きました。流動食の間も、梅生番茶をかけてお粥を頂いていました。

恭子注:
上のWさん、Oさんという良い友人、又けんちん汁を作ってくれる家族、と良い環境に恵まれていますね。これに感謝!ですね。また、そんな方々に囲まれてるというのはあなたのお人柄が良いのです。

退院してからも、ハッピーのお食事を続けました。

 

退院後一か月の検診で、病理診断の結果を伺いましたが、予想外の「腫瘍の性質が不明瞭」という結果でした。

手術で摘出した腫瘍が、画像診断の際のサイズより小さくなっていたことは術後に聞かされていましたが、腫瘍が一部ちぎれて無くなっていたこと、壊死してしまっていて良性か悪性かの判断がつかなかったことを伝えられました。

お食事を変えたこと、お手当を続けたこと。そうしていくうちに痛みは軽減されてきたものの、出血はひどくなっていきましたが、入院前には出血が止まったことから、説明に納得がいきましました。主治医の先生は首をかしげていらっしゃいました。

恭子注:
たとえ今の医学で認められなくても、確実に恭子式マクロビオティックの玄米菜食と生姜湿布などの手当の結果、癌が消えかかったのです。皆さんも希望を持って下さい。

 

現在は、転移が認められない悪性腫瘍摘出を受けた方に準ずる経過観察を受けています。

 

年末年始、年が明けて心配してくれた友人たちと普通食を頂く機会も増えていますが、基本的にはハッピーマクロビオティックのお食事を基本とした生活を送っています。

体重は、初めての半断食で四キロ減。病気発見後の半断食から入院前までに6キロ減。術後2キロ減。初半断食〜現在までで一年間で12〜13キロ減りました。

元々、165センチに対して63キロ弱で、週に2.3回テニスをしていたので、筋肉量も有る上に、脂肪がついていました。体組成計で量ると骨量、筋肉量は少し減っていますが、基本的に内臓脂肪と体脂肪が落ちているようで現在は50〜51キロをウロウロしています。

便の状態は二度目の半断食以降、2か月ほどしてからようやくバナナ便になってきました。それまでは、まりもかコケが固まったようなモワモワしたようなものでした。

恭子注:
玄米菜食をしてすぐにバナナ状の大きい便りが出る人と、少し時間がかかる人がいます。
必ず効いているのであせらず、皆さん、実行して下さいね。

以前は2.3日便が出ないこともありましたが、毎日、もしくは二日に一回は苦しみもなく排便が起こるようになりました。

恭子注:
癌の患者さんに共通なことは、皆さん便秘がちです。
バナナ状の大きい便りが出ると言うことは、排毒、癌が消えることなのです。

初めての半断食以前は寝起きから感じていた手足の浮腫みが、それ以降なくなりました。

 

 体の変化のみならず、気持ち、精神的、ものの考え方に大きな変化がありました。

先生の「食べ物を変えると〜」のご本も、何度も何度も進んだり戻ったりしながら読み深めましたので、なかなか先に進みませんでした。

これまでも自己啓発本をいろいろ読んではみましたが「そうはいってもねー」と思ってしまうところがありましたが、先生のご本は「それでいいんだ。」と思わせてくださることが本当にたくさんありました。

恭子注:
それでいいんだ、つまり、自己肯定です!
自己否定は絶対しないことが健康にとって、大事です。
「食べ物を変えると からだも、運命も変わります」河出書房 87ページ

「ほどほどでいい」「馬を水飲み場に連れていくことはできても、無理に飲ませることはできない」「善と悪は64でよろしい」「自分だけ仕合せに」「物事本位」

他にも伝えてくださることはたくさんありますが、一つ一つ「それでよかったんだ。それでいいんだ」と思えて、自分の気持ちが軽くなり、これまで何に抗ってきたのだろうと思わせられました。

先生との面談でも「嫌われる勇気がなかったのね」とのお言葉に、はっとしました。万人に好かれたいとは思っていなかったけれど、嫌われる勇気はなかったのだと気付かされました。

私は、妻となり、母となって以降、本来の自分の持っていた性分、思いなど随分と曲げて、複雑に絡ませて生きてきたのかもしれないということを、先生のご本、そして先生に気付かせていただき、病気を境目に新しく生きなおせているような気持ちさえしています。他人にも家族にもそして、何より自分に正直に過ごせるようになってきたと感じています。生きていることが楽しい。ワクワクするという思いを持つようになりました。

 

そして何より「まずは、自分だけ仕合せに」です。

マクロビオティック食を始めてずいぶん経った頃に、中学生の息子に「俺たちに食べろって強要しないんだね」と言われました。「だって、まずは自分だけ仕合せにだから。」と、彼は苦笑い。時々彼らにもマクロのおかずを出しますが、食べてくれています。

お食事の大切さは頭では理解しつつありますが、「食べる」という行為が人生の中で大きなシェアを占めていて、食べることが幸せでもあり、ストレスのはけ口でもあった私にとっては、お食事改革は容易ではありません。基礎科前期では先生がおっしゃるところの知識を知恵に変えるの知識の入り口を抜けたところでしょうか。食事を頂くということが、どういうことなのかは教わりました。ただ、病気の深刻さが減っていくと、易きに流れてしまう自分がいます。しかし、それではいけないことも理解はしていますので、立て直しを図る努力もしていますが、「本当はそうありたかった、それでよかったんだ」と思える思考の変化のほうが、基礎科前期では大きかったように思います。

「食べすぎた、やってしまった」と反省する私に家族が「以前からしたら全然やっちゃてないと思うよ」と言ってくれて、私の中の「食べすぎ」の物差しが随分変わってきているのだということに気づきました。その変化は自分を褒めてもよいかなと思っています。

恭子注:
○○よりまし! です。

講座の中で365歩のマーチのお話が出ました。3歩進んで2歩下がる。でも、毎日一歩は進んでる。「それでいいのよ!」との先生のお言葉にまた、勇気を頂きました。

まっすぐに、厳しくご指摘してくださる先生。でも、前に進めない時の進み方もしっかり教えてくださいます。何度、「それでいいんだ」と勇気を頂き、背中を押していただいたかわかりません。

 

ものの考え方、意識改革は基礎科前期にて随分進みました。基礎科後期も引き続きお世話になりますので、お食事の大切さは頭での理解と精神、体の受け入れが重なり合うまで焦らず、のんびりと長い目で恭子先生をはじめ共に学ぶ受講生の皆さんから吸収させていただきたいと思っています。

 

あっという間の前期講座でした。有難うございました。そして、春からもどうぞよろしくお願いいたします。

  




 恭子から一言
 
頑張り屋さんです。

そして、手術と決まってから1ヶ月間、しっかりとした恭子式マクロの玄米菜食を頑張りました。

その答えが、「消えた」のです。↓

「手術で摘出した腫瘍が、画像診断の際のサイズより小さくなっていたことは術後に聞かされていましたが、腫瘍が一部ちぎれて無くなっていたこと、壊死してしまっていて良性か悪性かの判断がつかなかったことを伝えられました

これは奇跡ですよ!

1ヶ月の玄米菜食と手当で、ここまで、消えた奇跡です。

あなたが頑張った結果です。

あとは、完璧主義の頑張り屋さんを、恭子式マクロの「いい加減さ」に変えていけば、あなたの素晴らしさの花が前開

するでしょう。私はどこまでも応援しますよ。